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救急診療科で多い病気・症状

犬・猫の誤食(異物誤飲・中毒)

犬や猫では、好奇心から身の回りの物を口に入れ、そのまま飲み込んでしまう 「誤食(異物誤飲)」がよく見られます。

硬く大きな物や消化できない異物、ひも状の物を誤って食べてしまうと、 胃や腸に詰まる「腸閉塞」や、腸を傷つける「腸穿孔」を 起こすことがあります。

また、ネギ類・チョコレート・ブドウ・ユリ・人用の鎮痛薬 (非ステロイド性抗炎症薬)・タバコなど、 動物にとって中毒性のある物を誤食した場合、 血液・腎臓・肝臓・神経などに障害が生じることがあります。

誤食した物の種類や状況に応じて、以下の処置を行います。

  • 催吐処置
  • 内視鏡による摘出
  • 胃洗浄
  • 点滴や吸着剤の投与

レントゲン検査や超音波検査で腸閉塞が疑われる場合には、 開腹手術が必要となることもあります。

誤食に気づいた場合は、症状がなくても早めの受診が重要です。
当院では内視鏡検査・処置にも対応しておりますので、ご相談ください。

犬・猫の肺水腫(呼吸が苦しい)

肺水腫とは、肺の中に水分がたまり、呼吸が十分にできなくなる状態です。

呼吸が速くなる、苦しそうに息をするなどの症状が見られ、 早期の検査と治療が必要な緊急疾患です。

検査を行い、心臓病が原因の「心原性肺水腫」か、 それ以外の原因による「非心原性肺水腫」かを判断します。

以下のような症状が見られた場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 呼吸がいつもより速い
  • 寝たがらず落ち着かない
  • 口を開けて呼吸する

心タンポナーデ(心嚢水貯留)

心臓は「心嚢膜(しんのうまく)」という膜に包まれています。 心臓と心嚢膜の間に液体がたまる状態を心嚢水貯留といいます。

急激に大量にたまると心臓が圧迫され、 血圧低下や循環不全を起こす命に関わる緊急疾患です。

原因はさまざまですが、心臓腫瘍からの出血によるものが多く見られます。

超音波検査で診断を行い、 速やかに心嚢穿刺による排液処置を行うことが重要です。

犬・猫の重積発作(けいれんが止まらない)

けいれん発作が5分以上続く状態、または短時間の発作を繰り返し、 意識が回復しない状態を重積発作といいます。

長時間のけいれんは脳障害や全身状態の悪化を引き起こすため、 緊急対応が必要です。

抗けいれん薬を用いて発作を止めると同時に、 以下の検査を行い原因を調べます。

  • 血液検査
  • 画像検査

脳疾患が疑われる場合には、 麻酔下でのMRI検査が診断の助けとなります。

犬・猫の腹腔内出血

腹腔内出血とは、お腹の中で出血が起こり、 急激な貧血や低血圧、循環不良を引き起こす非常に危険な状態です。

脾臓や肝臓からの出血が多く、 これらの臓器に腫瘍があり、そこから出血しているケースが多く見られます。

出血している臓器や転移の有無を評価し、 必要に応じて手術による止血や臓器切除を行います。

犬・猫の腹大動脈血栓塞栓症

腹大動脈血栓塞栓症とは、 血のかたまり(血栓)が腹大動脈につまり、 後ろ足や内臓への血流が急に遮断される病気です。

突然立てなくなる、後ろ足が冷たい、 強い痛みで鳴くなどの症状が見られます。

特に猫では心臓病に伴って発症することが多く、 緊急治療が必要です。

血流の改善、痛みの管理、 原因となる心臓病の評価と治療を行い、 状態に応じた集中管理を行います。

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