
運動器科
(Musculoskeletal department)
運動器科について
運動器科では、足を引きずる・歩き方がおかしい・立ち上がりにくい・痛がるなど、
骨・関節・靭帯・筋肉に関わるトラブルを診療します。
外傷による急性の痛みから、加齢や体重増加に伴う慢性的な関節疾患まで幅広く対応し、
症状や生活環境に応じた治療をご提案します。
当院で行う主な検査
- レントゲン検査
- 超音波(エコー)検査
- 血液検査(炎症反応の確認)
※状態に応じて、より詳しい検査や専門施設への紹介を行う場合があります。
こんな症状はありませんか?
以下のような症状がみられる場合は、お早めにご相談ください。
足をかばって歩く、引きずる
片足を浮かせたまま歩く
動き始めに痛そうにする
立ち上がりや階段がつらそう
抱き上げると嫌がる
運動後に跛行(足を引きずる様子)が見られる
よくある運動器の病気
捻挫・打撲
落下や転倒などの外傷により、靭帯・筋肉・腱などの軟部組織を痛めることがあります。
前肢・後肢のいずれにも起こり、痛みのために足を地面につけられない、
歩きたがらないといった症状が見られます。
触診やレントゲン検査によって骨折や脱臼がないことを確認したうえで診断を行います。 治療は安静(運動制限)と消炎鎮痛剤の使用が基本となります。
関節炎
関節炎は、関節の炎症によって関節可動域が狭くなったり、関節を屈曲させるときに痛みを伴う病気です。
特に寝起きや動き始めに症状が強く出ることが特徴です。
- 体重増加による関節への負担
- 加齢
- 免疫疾患
症状に応じて消炎鎮痛剤を使用し、進行予防としてサプリメントを併用することもあります。
膝蓋骨脱臼
膝のお皿(膝蓋骨)が本来の位置から外れてしまう状態です。 骨の形成不全や靭帯の伸びが原因となることが多く、重症度はグレード1〜5に分類されます。
軽度では無症状のこともありますが、重度になると痛みや後肢を浮かしてしまうなどの跛行が見られます。
症状や重症度に応じて外科手術を検討します。
前十字靭帯断裂
膝関節を構成する靭帯はいくつかあり、犬では運動や衝撃によって前十字靭帯が断裂することがありますが、加齢による靭帯の脆弱化も関連していると言われています。
部分断裂から完全断裂までさまざまで、痛みや体重が支えられなくなることから後肢を浮かしてしまうなどの跛行症状を示すことが多いです。
体重15kg未満では保存療法で改善するケースもありますが、
15kg以上や半月板損傷が疑われる場合には外科手術を検討します。
術後にもリハビリが必要になることが多いです。
股関節脱臼
股関節は大腿骨と骨盤寛骨臼から構成される関節で、強い衝撃や運動により股関節が脱臼することがあります。
まずは鎮静下にて股関節の整復処置と包帯固定を行います。
一度整復できたとしても、股関節の関節包や靭帯は破綻しており元の構造には戻らないため、再脱臼する可能性が高くなります。
整復が困難な場合や再発を繰り返す場合には、 大腿骨骨頭切除術などの外科手術を検討します。