
犬・猫の健康診断でわかること ー検査内容についてー
「健康診断って、結局いくらかかるの?」
そう思って調べる方はとても多い一方で、その中身をしっかり理解したうえで検査を選べている方は、実はあまり多くありません。
当院では、飼い主さまが
- どんな検査を
- 何のために行い
- 何がわかるのか
を理解したうえで、納得して健康診断を受けていただくことを大切にしています。
また、健康診断で大切なのは、項目の多さや価格だけではありません。
同じ検査でも、わずかな違和感を見逃さない「経験」と「視点」によって、結果は大きく変わるからです。
だからこそ、健康診断は信頼できる獣医師に任せてほしいと考えています。
当院では現在、開院キャンペーンを実施しています。
まずはこの機会に、私たちの診察スタイルや、動物たちへの向き合い方をぜひ確かめにいらしてください。
目次
動物の1年の時間の流れ
犬や猫の1年は、人に換算するとおよそ4〜7年分とも言われています。
2歳で人の25歳くらい、そこからは毎年4歳ずつ年を重ねるイメージです。
体格の大きな大型犬ほど時間の流れが早く、2年目以降は5〜7歳ずつ年を重ねるとして計算することもあります。
言葉で不調を訴えることができない動物たちにとって、 定期的な健康診断は「早く気づいてあげる」ための大切な手段です。
症状が出てからではなく、 「元気なうちに変化を見つける」「見つけた変化に応じたケアを早期スタートする」 それが健康診断の一番の目的です。
一般的に、若齢〜成犬・成猫は年に1回、
6歳を過ぎた中高齢期は半年に1回の健康診断が理想的です。
病気が見つかった場合には、状態に合わせて健康診断の頻度をご提案させていただきます。
基本コース
基本的な健康状態の把握ができるコースです。
6歳以下で病気のサインが出る前に確認したい子におすすめの、血液・尿検査を中心とした健康診断です。
身体検査
数値には表れない「ちょっとした変化」に気づくための、とても重要な検査です。
- 体重測定
- 歯・耳・目・皮膚を含む全身の視診
- 触診
- 聴診
- 体温・心拍数・呼吸数などの基本的なバイタルサインの確認
血球検査
血球検査(CBC)では、血液中の細胞成分を評価します。
体の防御反応や血液そのものの状態を知ることができます。
- 貧血の有無
- 炎症や感染症の兆候
- 免疫の状態
- 出血や血液疾患の可能性
生化学検査
生化学検査は、血液の数値から「臓器がきちんと働いているか」を確認する検査です。
大切なのは、
- 1つの数値だけで判断しないこと
- 複数の項目をまとめて評価すること
「この臓器が少し疲れているかも」 「体からのサインが出始めているかも」 といった“ヒント”を見つける検査と考えてください。
| 見ているもの | 主な項目 | わかること |
|---|---|---|
| 肝臓・胆道 | ALT、ALKP、GGT、TBIL | 肝臓や胆道系に負担がかかっていないか |
| 腎臓 | BUN、CREA、PHOS、SDMA | 腎臓の働き、脱水の影響 |
| 消化・膵臓 | AMYL、LIPA(主に犬) | 膵臓・消化器トラブルの可能性 |
| 栄養・たんぱく | TP、ALB、GLOB、A/G | 栄養状態や慢性的な炎症の有無 |
| 代謝 | GLU、CHOL | 糖・脂質代謝の状態 |
| ミネラル | Ca | ホルモン・腎臓・腫瘍性疾患の評価 |
※犬と猫で解釈が異なる項目もありますが、基本的な考え方は共通です。
尿検査
尿検査では、
- 腎臓の濃縮力
- 尿路感染
- 結晶・結石の兆候
- 糖やタンパクの有無
などを確認します。 血液検査よりも早く腎臓の異常が見つかることもある、大切な検査です。
▶︎ 膀胱穿刺の説明はこちら
検査費用
- 20kg以下:18,500円(税抜)
- 20kg以上:23,500円(税抜)
- 猫:17,000円(税抜)
開院後のキャンペーン価格
- 犬:体重に関係なく9,000円(税抜)
- 猫:8,000円(税抜)
しっかりコース
基本コースに加えて、画像検査を行います。
6歳以下の子、基礎疾患のある子におすすめのコースです。
血液検査では分からない「構造の異常」を確認します。
レントゲン検査
心臓・肺・気管・腹部臓器の大きさや形を評価します。
超音波検査
臓器の内部構造や動き、腫瘤の有無、液体の貯留などをリアルタイムで評価します。
血液検査では異常が出にくい胃腸疾患や腫瘤の初期病変の発見に有用です。
検出される異常によっては、時間をおきながらくり返し確認することもあります。
検査費用
- 犬(20kg以下):32,000円(税抜)
- 犬(20kg以上):35,000円(税抜)
- 猫:30,500円(税抜)
開院後のキャンペーン価格
- 犬:体重に関係なく16,000円(税抜)
- 猫:15,000円(税抜)
オプション検査
年齢・生活環境・既往歴に応じて、必要な検査を追加できます。
追加血液検査
犬
- T4:甲状腺機能の評価(元気消失、体重増加、皮膚トラブルなど)
- CRP:体内の炎症の程度を反映
猫
- T4:高齢猫で特に重要な甲状腺評価
- SAA:猫に特化した炎症マーカー
- NT-proBNP:心臓への負担の評価
糞便抗原検査
便中の抗原を検出し、症状が出ていない段階の寄生虫感染を見つける検査です。
従来の顕微鏡検査では見つけにくい寄生虫にも対応できるため、 子犬・子猫など若い時期の健康診断で特におすすめしています。
心電図検査
心臓の電気的なリズムを記録し、不整脈や伝導異常を評価します。
血圧検査
高血圧は腎疾患・心疾患・内分泌疾患と関連することがあり、 特にシニア期の犬猫では重要な検査です。
まとめ
健康診断は「病気を見つけるため」だけのものではありません。
- 今の健康状態を知る
- 将来の変化に早く気づく
- その子らしい生活を長く続ける
そのための大切なサポートです。
検査内容やコース選択に迷われた場合は、 その子に合わせてご提案いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。